司 葉子(つかさ ようこ、昭和9年(1934年)8月20日 - )は、日本の女優。日本大正村村長。東京福祉大学特任教授。本名:相澤 葉子(旧姓:庄司)。共立女子短期大学卒業。東宝芸能所属。
夫は元自由民主党衆議院議員の相澤英之。三男・相澤宏光の妻は歌手・タレントの相田翔子(2008年7月31日結婚)
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生い立ち
鳥取県西伯郡渡村(現境港市渡町)に庄司繁二郎の三女として生まれる。6歳の頃父を亡くす。
鳥取県立境高等学校を経て共立女子短大卒業。
女優として
1954年4月大阪の新日本放送(現・毎日放送)に入社。同年、『家庭よみうり』の表紙を飾ったのがきっかけでスカウトされ東宝と契約。映画『君死に給うことなかれ』でデビュー。
東宝の看板女優として数多くの映画に出演し大活躍する。さらにテレビドラマ・舞台にも活躍の場を広げた。
1966年の映画「紀ノ川」(原作:有吉佐和子)では第40回キネマ旬報賞主演女優賞・第9回ブルーリボン賞主演女優賞・第22回毎日映画コンクール主演女優賞・日本映画記者会賞最優秀女優賞など数々の賞を受賞し、その年の7つの演技賞を独占した。
1969年に当時大蔵官僚だった相澤英之と結婚。
1999年に日本大正村の村長に就任。2003年、紫綬褒章を受章。
現在
2009年に相澤が学長を務める東京福祉大学の特任教授に就任。2010年秋、旭日小綬章を受章。
人柄・性格
昭和38年(1963年)朝日新聞社刊行の『新・人国記?』137-138頁によると、
:「境港市を“小神戸”と呼ぶ表現がある。中海側へまわって神戸でいえば須磨にあたるところに渡の集落。東宝のトップ女優司葉子の出身地。美人。細身の、ソソたるタイプ。地元では代表的女性とあって、名産二十世紀ナシの宣伝ポスターにいつも登場する。後醍醐天皇の時代に、祖先が“密使”を勤めたとの伝説を持つ家。六歳のとき生糸問屋の父が亡くなって母の手で育った。境高校から東京の共立女子大に学んでいたとき、週刊誌の表紙になり、その縁で、大阪の民放に勤務中、東宝へスカウトされた。清純派で売出されて、“秋日和”など出演作品七十本。ツンとしたところがないので、スタジオではいまも“葉子チャン”と愛称されている。…」と紹介されている。
芸能界入りについて
芸能界入りを決意しようとした葉子に対し、庄司本家は大反対だった。
thumb|150px|伯父・庄司廉
安田光昭(元鳥取県議会議員、米子市教育長)の著書『「あの人この人」私の交友録』206頁によると、
:「葉子ちゃんの生家は渡村の大庄屋、庄司家の分家さんであるが、本家の大殿様はまこと古武士の風格を持った方で、池部良氏のスカウトにこたえ、芸能界入りを決意しようとした葉子ちゃんと分家ご一統に対し“庄司の一門から河原こじきを出したとあってはご先祖様に顔向けがならん。あえてこれを行おうというのなら、未来永劫縁を断つ”天上からの声が下った。池部良氏はこの声を、何とかしてくれというのである。本家庄司の大旦那さんは、庄司廉さんとおっしゃって、県の教育委員も何期かやられ、現在米子博愛病院の理事長である庄司保親さんのご尊父である。まことに格式高い、東郷元帥そっくりの風貌を備えた方だった。…」という。
女優として
『君死に給うことなかれ』(1954年)で映画デビュー。この作品は病気降板した有馬稲子の代役であり、映画は一本しか出演しないと決めていたが、池部の強い説得により正式に映画女優の道を歩むこととなった。「君は色気がないから、庄司葉子の庄の字をとって司葉子にしなさい」と勧めて芸名を作ったのも池部である。
1959年(昭和34年)3月2日から6日まで開催された「ベルリン日本映画芸術の日」と3月6日から11日まで開催された「ミュンヘン日本映画見本市」に出席のため、同3月1日、池広利夫(大映営業渉外部長)、山梨稔(新東宝専務)や芦川いづみ(日活)、大川恵子(東映)、大空眞弓(新東宝)、小山明子(松竹)、若尾文子(大映)ら他の映画会社各社代表女優たちと共に東宝代表女優としてドイツへ出発。
** 同3月1日、ベルリン着。ベルリンでの宿泊先はヒルトン・ベルリン。3月3日、記者会見。3月4日、CCCスタジオ(CCC studio)訪問。
** 3月5日、ベルリンを出発しミュンヘンに到着。ミュンヘンでの宿泊先はケンピンスキー・ホテル・フィア・ヤーレスツァイテン(Hotel Vier Jahreszeiten)。3月7日、記者会見。3月9日、女優たちのサイン会が開かれた。3月10日、バヴァリア・スタジオ(Bavaria Film)見学。
** 同4月2日、約1ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。当時はまだ海外渡航自由化の前で、大変貴重なヨーロッパ訪問となった。
** 現地で上映された日本映画は『無法松の一生』(第19回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作品)、『楢山節考』(木下惠介監督版)、『白蛇伝』(アニメーション映画)など。
交流関係
thumb|150px|right|
23代目・田部長右衛門(左)と22代目・田部長右衛門(右)
(昭和17(1942年)
奥出雲の山林大地主田部家の当主田部長右衛門 (23代)は若い頃、葉子の父・繁二郎に良いことも悪いこと(遊ぶこと)もしょっちゅう連れ歩いてもらって教わったこともあり、葉子の姉妹揃って大いに可愛がったという。また田部は葉子の結婚式に親代わりとして出席している(『田部長右衛門(朋之)先生追悼録』)。
美容家のメイ牛山とは、デビュー前から半世紀以上も親交があった。
原節子とは原が引退した現在でも交流がある。
映画
* 君死に給うことなかれ(1954年)
* 天下泰平(1955年)
* 夫婦善哉(監督:豊田四郎、1955年)※DVDあり
* へそくり社長(1956年)
* 続へそくり社長(1956年)
* はりきり社長(1956年)
* 日蝕の夏(共演:石原慎太郎、1956年)
* 青い山脈 新子の巻(1957年)
* 続青い山脈 雪子の巻(1957年)
* 忘却の花びら(1957年1月)※ビデオあり
* 忘却の花びら 完結篇(1957年7月)※ビデオあり
* 美貌の都(1957年)※ビデオあり
* 社長三代記(1958年)
* 続・社長三代記(1958年)
* 鰯雲(監督:成瀬巳喜男、1958年)※ビデオあり
* すずかけの散歩道(1959年)※ビデオあり
* 愛妻記(1959年)※ビデオあり
* 大学のお姐ちゃん(1959年)※ビデオあり
* 日本誕生(1959年)※ビデオあり
* 暗黒街の対決(監督:岡本喜八、1960年)
* 秋日和 Late Autumn (監督:小津安二郎、1960年)※DVDあり
* 地の涯てに生きるもの(1960年)※ビデオあり
* 夜の流れ(1960年)
* サラリーマン忠臣蔵(1960年)※DVDあり
* 続サラリーマン忠臣蔵(1961年)※DVDあり
* 用心棒 The Bodyguard (ヴェネツィア国際映画祭男優賞(三船敏郎)受賞作品、監督:黒澤明)※DVDあり - キネマ旬報ベスト・テン 第2位
* 小早川家の秋 The End of Summer (監督:小津安二郎、1961年)
* サラリーマン清水港(1962年)
* 続サラリーマン清水港(1962年)
* その場所に女ありて(1962年)
* 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年)※DVDあり
* 社長紳士録(1964年)
* 続・社長紳士録(1964年)
* ただいま診察中(1964年)
* 社長忍法帖(1965年)
* 続・社長忍法帖(1965年)
* 裏階段(1965年、大映、田宮二郎と共演)
* 大根と人参(1965年 ※ビデオあり)
* 社長行状記(1966年)
* 続・社長行状記(1966年)
* ひき逃げ(監督:成瀬巳喜男、1966年)
* 紀ノ川(1966年)※DVDあり
* 佐々木小次郎(1967年)
* 上意討ち 拝領妻始末 Samurai Rebellion (ヴェネツィア国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞作品、監督:小林正樹、1967年) - キネマ旬報ベスト・テン 第1位
* 乱れ雲(監督:成瀬巳喜男、1967年)※DVDあり
* 社長千一夜(1967年)
* 続・社長千一夜(1967年)
* 社長繁盛記(1968年)
* 続・社長繁盛記(1968年)
* 連合艦隊指令長官 山本五十六(1968年)
* 社長えんま帖(1969年)
* 御用金(1969年)
* 続・社長えんま帖(1969年)
* 新選組(1969年)
* 日本一のヤクザ男(監督:古澤憲吾、1970年)※LDあり
* 社長学ABC(1970年)
* 続・社長学ABC(1970年)
* ノストラダムスの大予言(1974年)
* 獄門島(1977年))(監督:市川崑、1977年)※DVDあり
* 女王蜂(1978年)(監督:市川崑、1978年)※DVDあり
* 残照(1978年)
* 生きてはみたけれど 小津安二郎伝(1983年)※ビデオあり
* 愛の陽炎(1986年)※ビデオあり
* 勝利者たち(1992年)
* 福耳(共演:宮藤官九郎、2003年)※DVDあり
テレビドラマ
* 細雪(1965年、日本テレビ)
* 武蔵野夫人(1965年、日本テレビ)
* 大河ドラマ『春の坂道』(1971年、NHK)
* 大忠臣蔵(1971年、テレビ朝日)
* 氷壁(1972年、NHK)
* 越前竹人形(1973年、TBS)
* 横溝正史シリーズII 『仮面劇場』(1978年、毎日放送・東宝) - 大道寺綾子
* 銭形平次 第670話「手鏡を抱く女」(1979年、フジテレビ) - お秋/芸者・君千代
* 赤い魂(1980年、TBS)
* 大奥(1983年、関西テレビ)
* 松本清張サスペンス・見送って(1986年、フジテレビ) - 主演
* 火曜サスペンス劇場『盲目のピアニスト』(1987年、日本テレビ)
* 織田信長(1989年、TBS)
* 和宮様御留(1991年、テレビ朝日)
* 斜陽(1993年、原作:太宰治、テレビ東京)
舞台
* 春の坂道
* 海抜三二○○米
* 華岡青洲の妻
* 紀ノ川
* 和宮様御留
* 一弦の琴
* いまが女ざかり
* 女はおんな
* 風まかせ女まかせ
* お市と三姉妹
* 女の一生(2009年6月 - 7月)
*松井誠特別公演「空よ、海よ、わが母よ~若き海軍飛行士官の物語~」(2010年8月5日~24日、御園座)
その他のテレビ番組
*3時のあなた(1977年 - 1978年、フジテレビ) - メイン司会者
*それは秘密です!!(1975年 - 1987年、日本テレビ)
他多数
*「君美わしく 戦後日本映画女優讃」(川本三郎著。文藝春秋。川本による司を含む女優達のインタビュー集)
*「成瀬巳喜男 演出術」(村川英編。ワイズ出版)
*「成瀬巳喜男と映画の中の女優たち」(ぴあ)
*「小津安二郎新発見 松竹編」(講談社) ISBN 4-06-206681-5
*「「20世紀を輝いた美女たち」スター青春グラフィティ 池谷朗[昔]写真館」 ISBN 4-87709-374-5
; 実家(庄司家)
*父 繁二郎、母
:父 繁二郎について司葉子によると「とってもおしゃれな人で銀座なんか歩くとみんな振り返ったらしいけども、しゃべるとズーズー弁で“ダメだった”」という。
*姉
:節子(武田輝雄の妻)
:昭子(大阪府、皿井耳鼻咽喉科医院長皿井立三郎の五男で耳鼻科医・皿井五郎の妻)
; 自家(相澤家)
*夫 英之(官僚、政治家、弁護士)
*息子 宏光(医師・JR東京総合病院麻酔科副医長)
; 他家
*息子
:相澤英孝(学者・一橋大学教授) - 相澤英之が先妻との間にもうけた長男
:中島周(実業家・ キユーピー常務取締役) - 相澤英之が先妻との間にもうけた二男
*伯父 庄司廉(実業家、政治家・元渡村長)- 「本庄司家」当主
*いとこ
:庄司保親(実業家) - 「本庄司家」当主
:礼子(官僚若槻克彦の妻)
*その他の親戚
:田部長右衛門 (23代)(実業家、政治家・元島根県知事) - 奥出雲の山林大地主田部家当主
:坂口平兵衛 (2代)(実業家、政治家) - 坂口財閥当主
:三好英之(実業家、政治家)
:宇山厚(外交官)
:木佐徳之助(実業家、政治家)
:木村小左衛門(実業家、政治家)など
; '''庄司家(鳥取県境港市渡町・【市】1.庄司家母屋・茶座敷及び庭園)
; '''相澤家(神奈川県横浜市、東京都)
(2代)
坂口平兵衛━━━━━━陽子
┃
┃
┏宇山種之助━━━━━━━田部長右衛門━━━田部長右衛門
┃(田部長右衛門 (22代)) (23代) (24代)
┃
┃
┃
┃ (8代)
(6代) ┃ (7代) ┏宇山真
宇山清左衛門╋宇山昌太郎━━━━━━━┫
┃ ┗宇山厚
┃
┃ ┏木村小左衛門 若槻克彦
┃ ┃ ┃
┃ ┗清 ┏礼子
┃ ┃ ┃
┃ ┣━━━━━┫
┃ ┃ ┃
┗━与志 ┏庄司廉 ┗庄司保親━━庄司尚史
┃ ┃ (7代) (8代) (9代)
┃ ┃
┣━━━━━━━┫ ┏節子
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃武田輝雄
庄司昇造 ┃ ┃
┗庄司繁二郎━━╋昭子
┃ ┃
┃皿井五郎
┃
┗葉子 相田翔子
┃ ┃
┣━━━━相澤宏光
┃
相澤英之
*朝日新聞社 『新・人国記?』昭和38年(1963年) 137-138頁
*相澤英之・司葉子 『結婚してから八年め』 学習研究社
*メイ牛山
*坂口平兵衛 (2代)
*田部長右衛門 (23代)
*清水雅
*藤本真澄
*池部良
*水木しげる
*拝藤宣雄
*杉道助
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